弁理士試験 短答試験の対策、勉強法 3
短答試験前には
弁理士試験の短答試験まであと40日ぐらいの時期になると、短答試験を受験される方は論文試験向けの勉強はそろそろ休止し、短答試験の準備に専念し始めた方がよいと思います。
ただし、論文試験向けの勉強は休止といっても、休止するのは実際に答案用紙に文字を書く作業だけで、論文試験に出される可能性のある論点や判例・判決例の確認・暗記などは、短答試験でも問われる内容が多々含まれているため、継続しておくべきです。
このような複数の試験に対応できるような勉強項目は、短答試験にも論文試験にも(そして口述試験にも)利くものなので、効率的な勉強がいつもに増して必要となる本試直前時期にはぜひ取り組むべきものです。
中には、いわゆる筆力の低下を懸念するあまり、短答直前であっても、短答試験に完全にシフトしてしまうことをこわがる方もおられると思います。
そのような方は、例えば、論文問題1問まるまる全文書きまでいかなくとも、答案構成のみや、小問単位での全文書き、あるいは論点を数個、実際に手を動かして書いてみる作業を隔日ぐらいで短答試験向けの勉強の合間に取り入れてみてください。
そのぐらいであれば、それほど時間をとることなく、したがって、短答試験向けの勉強のための時間も十分確認できつつ、論文試験向け勉強をまったく行わないことへの不安を解消できる分量・内容だと思います。
よろしければ参考にしてみてください。
単なる暗記では覚えられない
短答本試の時期が近づいてきた時期、暗記作業に走る方が多いと思いますが、単なる暗記はやめたほうがいいと思います。
人間は忘れる動物ですので、暗記しても少し時間が経てば忘れてしまいます。
忘れることを防止するために忘れそうになったらまた暗記する。
暗記できる量には限度があるため、この繰り返しでは試験範囲をすべてカバーすることは到底難しいことになります。
時間がないこの時期こそ、単なる暗記ではなく、理解を伴う暗記を心がけることが大切だと思います。
問題を見て、その答えを暗記するのではなく、その問題からどのようにしてその答えが導かれるのかをしっかりと考えて、そして、暗記する。
理解を伴う暗記であれば、忘れにくく、また、一部を忘れたとしても他の一部をきっかけに全体を思い出しやすくなります。
急がば回れ、です。
よろしければ参考にしてみてください。
過去問にこだわり過ぎないように
過去問を何度も解いて、100%の正解率を目指すなどということは愚の骨頂だと思います。
過去問はあくまでも過去問です。
何度も解いてできるようになっても、それは単に、問題をみたら、その答えを思い出す、だけであって、内容を理解して正解を導いているとは必ずしも言えないからです。
過去問はあくまでも勉強のためのツールです。
過去問を使って、題材として使われている条文の勉強をすることが大切です。
よろしければ参考にしてみてください。
効率よく勉強を進めるためには、受験機関の利用も一つの手です。
以下に紹介していますので、ご参考までご覧ください。