弁理士試験の難易度
弁理士試験 志願者数、受験者数、合格者数、合格率
過去の試験結果については、特許庁のホームページに公開されています。
ここ最近の志願者数は、
- 2020年(令和2年):3,401名
- 2019年(令和元年):3,862名
- 2018年(平成30年):3,977名
- 2017年(平成29年):4,352名
- 2016年(平成28年):4,679名
志願者数は年々、減少傾向にあります。
ここ最近の受験者数は、
- 2020年(令和2年):2,895名
- 2019年(令和元年):3,488名
- 2018年(平成30年):3,587名
- 2017年(平成29年):3,912名
- 2016年(平成28年):4,211名
受験率(受験者数/志願者数)は、約90%です。
ここ最近の合格者数は、
- 2020年(令和2年):未公表
- 2019年(令和元年):284名
- 2018年(平成30年):260名
- 2017年(平成29年):255名
- 2016年(平成28年):296名
ここ最近の合格率は、
- 2020年(令和2年):未公表
- 2019年(令和元年):8.1%
- 2018年(平成30年):7.2%
- 2017年(平成29年):6.5%
- 2016年(平成28年):7.0%
7%前後の合格率なので、司法試験(約25%)、司法書士(約4%)、公認会計士(約11%)、税理士(約16%)などの最難関クラスの国家試験等と同等レベルの難関さです。
弁理士試験 最終合格者の内訳
2019年(令和元年)の最終合格者の内訳は、
- 年齢別: 20代: 16.9%、30代: 49.3%、40代: 21.5%、50代: 9.5%、60代: 2.5%、70代: 0.4%(最年少20歳、最年長76歳)
- 職業別: 会社員: 46.1%、特許事務所: 34.5%、無職: 8.8%、公務員: 4.6%、学生: 2.8%、法律事務所: 0.7%、教員: 0.7%、その他: 1.8%
- 男女別: 男性: 73.6%、女性: 26.4%
- 出身校系統別: 理工系: 78.2%、法文系: 17.3%、その他: 4.6%
例年それほど変わりませんが、30代が約半数を占めていますが、20代や60代以上の方もおられます。
最年長の合格者はなんと、76歳です。恐れ入ります。
職業別も例年ほぼ同様で、約半数が会社員、約1/3が特許事務所の方です。
会社員をやりながら弁理士試験の勉強をされる方が意外と多数いらっしゃいます。
男女別も例年ほぼ同様で、約3/4が男性、約1/4が女性です。
理系・文系の区別も例年ほぼ同様で、約8割が理系、約2割が文系です。
平均受験回数は4.07回で、その内訳は、
- 初回 6.7%
- 1回〜5回 68.3%
- 6回〜10回 19.7%
- 11回以上 5.3%
すなわち、平均でも4年以上かかっていることになります。
難関さがうかがえます。
合格者の出身校ですが、上位10校は、
- 京都大学 10.6%
- 東京大学 8.8%
- 東京工業大学 6.7%
- 大阪大学 6.3%
- 慶應義塾大学 5.6%
- 早稲田大学 4.2%
- 東北大学 3.9%
- 名古屋大学 3.2%
- 北海道大学 2.8%
- 東京理科大学 2.8%
大学受験(主として理系)の偏差値が高い大学が並んでいます。
ここからも難関さがうかがえますね。
弁理士試験合格のために
条文、基本書、参考書などを使って、独学で進めることもできます。
ただし、かなり難易度が高い試験ですので、独学だと時間がかかる可能性があります。
試験においては、頻出分野や典型的な問題などがありますが、独学だと、そういった点を自分で探し出す必要があります。
そうしないと、対象分野が広過ぎて、膨大な時間と労力がかかります。
そのようなことを回避するためにも、時間と労力をお金で買う、という方法も一つの案だと思います。
弁理士試験については、専門の受験機関がいくつかあり、弁理士試験に関するこれまでの経験・ノウハウが蓄積されているところが多くあります。
そのような受験機関を使って、効率的に勉強を進めることも一案かと思います。